すをばふのおもちゃ箱

2017年10月25日水曜日

「アサシン クリード」翻訳本が欲しい!





2017年10月25日に放送されたUBIch。

最近すっかり日本のUBI情報最前線としてまともな番組になっていたUBIch。
今回は翌日のオリジンズ発売直前生特番前哨戦的な意味もあり、なんだか初期の放送を思い出すゆるい雰囲気で見ているこっちものんびりしていた。(本当に本当の1回目から見てます)

しかし、こちらの動画の53分12秒、突如のんびりしていられない話題が出た。
ご覧いただきたい。



「アサクリの海外小説やコミックの日本語化はされるんでしょうか?」


「アサシン クリード」はメディアミックス展開に積極的なゲーム。
小説やコミック、映画で世界観を拡張する「ユニバース展開」に本気を出している。
ゲーム主人公たちの物語の続きや、現代編で動く(ショーンがゲームでも言及していた)他のチームの話など、割と重大な動向が描かれており、最近はゲームでも頻繁にコミックや小説につながるネタが展開されている。


この質問に対するUBIの広報担当福井さん(Twitterでいつもお世話になっております)の回答。

「したいんですけどねぇ......映画版の小説、あれはハヤカワ書房さんから出して頂いて、20世紀FOXさんとハヤカワさんの方で色々話して頂いて。やっぱり売れないと厳しいですよね。私たちはやって欲しいんですけど、基本的には出版社側の...思いというか...売れると判断して頂ければ。前だとブラザーフッドとか2を出して頂いてたんですけど。そこに投書とかして頂いて、それが一定数集まってじゃあ動いてもいいかと思って頂ければ我々も嬉しいです」


つまり

・映画は権利がFOXにあるのでFOXとハヤカワの交渉があって出せた
・以前アサクリ2とBHの小説は翻訳版を出していた(ヴィレッジブックスから)
・売れないと厳しい(リベレーション以降続いてないということはつまり・・・)
・出版社が出しても良いよと言ってくれたら当然UBI的には嬉しい


映画は基本FOXが全体を握ってたんですよね。
だから東京コミコンのブースもFOXが立派なものを作ったし。
宣伝アカウントもFOXからリリース来るし。
FOXがハヤカワ書房にやろうぜと言って小説も出せたという。
それ以外のコミックはUBIが当然権利者なので。


2とBHは確かに小説出てました。(持ってるので後で画像載せます)
翻訳本出版でおなじみの「ヴィレッジブックス」から出ました。
2は2011年。BHは2013年です。


あと3のコンセプトアート集。
あれも原画集という名前で「ボーンデジタル」から翻訳版がリリースされました。
CGWORLDとか、クリエイター向けの本をよく出してる会社ですね。
”The Art of 〇〇”的なゲームのコンセプトアート集は大体あそこです。
これもアサクリが一気に攻勢を強めた2013年に発売しました。


個人的にあの2013年がターニングポイントだったのかなと。
アサクリ(ゲーム)の日本展開が強くなったアサクリ3発売後、他のメディア展開もたくさん行われました。
でも結局それはイマイチで、その年以降の展開はなくなったと。
これが日本ではゲームしか展開していない理由なのかなと思っているわけです。


もしあの時もっと売れてたら、その後も本が売れたりしてたのかなぁと今でも思うわけで。
この間発売されたファン待望の公式設定資料集とか、アサクリで学ぶ歴史のお勉強本とか、海外ではもちろん毎年展開されてるその年の作品の小説やアートブックなども日本語で出てたのかなぁと。


なんか愚痴っぽいのでやめましょう。



今年でアサクリは10周年。



いつの間にかもう10年も続く長寿シリーズです。
やはり年々ファンの数は増えていると感じます。


そこで思いました。


いま本出したらもうちょっといい線いくんじゃないか?



実際、我々アサクリファンは長年のお付き合いの中で、様々な環境の変化を味わってきました。


初めてUBISOFT単独イベント「UBIDAY」が開かれた2012年。
アサクリ3は明らかに扱われ方がそれまでのシリーズと違いました。
フィギュア付き限定版が日本で初めて展開されたのもこの年です。
朝から行って物販並んで、貴重な海外グッズを買いあさりました。
当時はまだバイトもしておらず貧乏だったので買えなかった25000円のエツィオのフィギュアがもう出回ってなくて高価で未だに悔しい思いに苛まれる


2013年はブラックフラッグ発売の年でまたフィギュアがつきました。
UBIDAYも前回の成功を受けて更に規模を拡大しました。
キッチンカーの屋台も初登場しました。


2014年は初の2作同時発売。
そしてユニティは初の海外と同じ限定版が展開される運びになりました。
それもこれも日本におけるアサクリの市場が拡大し、その価値が本国の会社に認められたからです。
UBIDAYの物販もそれと別のフィギュア、たくさんのアパレル、グッズ等が展開されました。
ステージイベントも超大規模になり会場には一日中ニコ生配信するカメラが。
参加者数もめちゃくちゃ増えました。


2015年も全てにおいて規模が拡大しました。
なんかもう物販も8時集合とか言ってられなくなり始発で行きました。(開場は10時)
会場のアキバ全体を使ったソーシャルイベントも行われ盛り上がりました。


2016年も全部がスケールアップ。
近所の映画館で映画版の特別映像やゲームのトレーラーを流しました。
新作がないのに映画があるので問題ねえといった感じでした。
UBISHOPという通販サイトも生まれました。


そして今年の2017年。
アサクリの発売が1ヶ月早いということでいつものアキバでイベントが行えず渋谷ヒカリエでUBIDAYしました。
大変でした。
でも楽しかったです。(長くなりそうなので割愛)





つまり何が言いたかったかというと。

「アサクリファンは年々順調に増え、いい環境を勝ち取ってきた。」

ということです。

最初はソフトに日本独自の特典をつけてくれていたゲームが、遂に海外限定版を引っ張ってこれるようになりました。(日本限定特典も相当高品質だったのであれがなくなったのは普通に残念ですが)

日本で流通していないグッズをイベント販売したり、日本限定グッズを出したり、遂には公式通販サイトもできました。

昔は「あさし」まで打ち込んでも「朝青龍」しかサジェストされなかった検索エンジンもいつの間にか「アサシンクリード」と出るようになりました。


これはファンが長年応援してきた結果でしょう。
応援すればリターンはあるんです。



・・・今度は本が欲しい。
アサクリの書籍シリーズも勝ち取りたい。

ゲームもグッズも買いやすい環境は手に入りました。
今度は書籍シリーズの翻訳版が欲しいじゃないですか。
出版社が「いくらでも出すよ」と言える土壌に私はなりたい。

実際その土壌があると言えるまでファン層が厚いのか。
それはわかりません。
でも今なら。
あれから5年経った今ならもしかして本を出せるんじゃないか?

アサクリファンが増えたことを当然出版社の人は知らないでしょう。
一度撤退した物を呼び戻すにはどうするか。

みんなが声を出してこっちを向いてもらうしかありません。


「〇〇の翻訳版欲しいな〜」とツイートするだけでなく。
そのツイートを出版社にメールか手紙で送りましょう!


翻訳本が出るように声をあげるのを手伝ってください。


過去に小説出版の実績があるのは「ヴィレッジブックス」
映画の翻訳版小説を出版し、ウィッチャーなどゲームの小説版の翻訳に積極的な「ハヤカワ書房」
コミックなら「G-NOVELS」が出してくれないかなぁ...と思ったり。
そしてアート集の要望は「ボーンデジタル」へ。


他に出してくれそうな出版社を知ってる人はそこに要望を出してください。

動いても何も起こらないかもしれませんが、動かないと何も起こりません。


「それなら革命を始めればいい...俺たちの」
あ、これローグの主人公シェイさんのセリフなんですけどね。
かっこいいですよね彼。


みんなで起こしたいです。
アサクリファンの革命を。

配信を見てテンションが上がってしまったオタクの、深夜から明け方にかけての悲痛な叫びは以上です。




最後に。


出来る限り刊行されている本をこの下で紹介します。
もし興味のある本があったら、それが欲しいとお手紙書いてください。

よろしくお願いします。

この後もちょびっと解説しますが、以前書いたこちらの方が詳しくコミックや小説の紹介しているので、こちらも御覧ください。

小説シリーズ
http://swbf-no-toybox.blogspot.jp/2017/01/blog-post_18.html

コミックシリーズ
http://swbf-no-toybox.blogspot.jp/2017/02/blog-post_15.html




Assassin's Creed: the Secret Crusade





小説シリーズの中でも特に翻訳して欲しいと思ってる一冊。
ゲームで描かれていないアルタイルの生涯を一片残らず小説化した伝記みたいな本。
アッバスとの確執や教団リーダーになったその後、マシャフ追放中の生活や死後の写本の行方など、アサクリ2に繋がるところまで全部やります。









Assassin's Creed: Reflections




最近発売した全4巻のリフレクションシリーズ。
1巻はエツィオとレオナルド、2巻はアルタイル一家、3巻はエドワードとアドウェール、4巻はコナーと娘の生活を描いたコミック。
ゲーム本編の隙間を埋めるサイドストーリーや、本編その後を描いているとあってキャラ好きの人は必読。









Assassin's Creed: Conspirators





フランスのコミックシリーズ。
第二次世界大戦のアサシンを主人公にした最も現代に近い作品。
歴史に実在したナチスへの作戦をモチーフにしたストーリーでニコラ・テスラも登場。











Assassin's Creed: Heresy




テンプル騎士のサイモン・ハサウェイが自身の先祖であり、ジャンヌ・ダルクと共に百年戦争を戦った騎士の記憶を追体験する。
一部ストーリーは映画にも絡んでいる。
ジャンヌ・ダルクの衝撃の正体や、エデンの剣の秘密、現代のアブスターゴ(テンプル騎士団)上層部の姿が描かれる歴史ファン、現代編ファンどちらも必読の一冊。










Assassin’s Creed Origins: Desert Oath





発売直前のオリジンズの20年ほど前を描いた小説。
少年時代のバエクと後に結婚するアヤの出会いと愛し合う日々。メジャイの父親との修行などを描いている。
ユニティやシンジケートの小説も、ゲーム本編の小説化ではなくサイドストーリーが中心なので、ゲームタイトル小説の翻訳は必須だと思うの。
あと、オリジンズはこれとは別にオリジナルストーリーのコミック展開も決定している。







Assassin's Creed Last Descendants: Fate of the Gods



ティーンエイジャー(十代前半のキッズ)向けに発売されたヤングアダルトノベル(ラノベ的な)シリーズ。
R-18ゲームでありながらその下の年代もカバーしていく幅広い展開もアサクリの特徴。
十代の少年たちが主人公で、エデンの秘宝も結構重要そうなのが出てくる。
シンジケートで負傷したレベッカのその後や、映画のストーリーの裏で暗躍していたショーンの姿も見られる。









Assassin's Creed: A Walk Through History (1189-1868)



これまたティーンエイジャー向けに刊行されたいわゆる「アサシンクリードで歴史を学ぼう本」である。
ゲームで完全再現された歴史の街並みは実際に教育現場からのオファーも多いらしく念願の教育界進出の一冊。
実際の建物の画像もあるなどリアルにお勉強っぽい内容。
1作目からシンジケートまでの全ての時代を取り扱っている。







Assassin's Creed: The Official Coloring Book





公式ぬり絵。
大人向け。
以上。














Assassin's Creed: Uprising





現代のアサシンたちの活躍を描いたコミックシリーズ。
ゲームの現代編にかなり直結している。
ガリナやヤクザのキヨシくんはシンジケートに、他にも割と過去シリーズに名前が登場しているキャラも多い。
ローグで本格登場したテンプル騎士団のオッツォ・ベルグは第二の主人公とも言えるとんでもない展開を迎えている。









The Art of Assassin's Creed Origins





新作発売の度に刊行される恒例のアートブック。
絵を見るのが本題なのでそんなに訳さなくても、と思うかもしれないが、やはり絵の解説は読みたい。
先述したとおり、アサクリ3だけは日本語版が出ている。
ボーンデジタルさん・・・今からでも遅くないんでオリジンズも・・・。(というのを投書しよう)








Assassin's Creed: The Complete Visual History






アサクリ全シリーズから選りすぐったコンセプトアートを載せた超巨大本。(ブログ冒頭の画像の一番右の本)
圧倒的物量と高精細な画像を見せてくれる。
10周年にふさわしい一冊だった。











Assassin's Creed: The Essential Guide 






10周年ということで発売した待望の公式設定資料集。
タイムラインや先駆者、騎士団やアサシンのテクノロジーなどを大量掲載して画像も高精細。
ファンコミュニティの二次創作まで載ってるという、このコンテンツの懐の深さを感じる一冊。
これまで買った中でもトップクラスの満足度。








これでも氷山の一角です。
気になったら調べてみてください。
そして出版社に要望を送りましょう。
私も送ります。






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