すをばふのおもちゃ箱

2017年1月21日土曜日

シン・怒りのデス・ロード

昨日見てきた映画はローグ・ワンだけじゃない。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード 〈ブラック&クローム〉エディション」も見てきた。
旋風を巻き起こしたあのマッドマックスが、白黒映画になって帰ってきた。




感想としては、確かに印象が変わった。
ジョージ・ミラー御大は、「色情報をそぎ落とすことで新しい見え方がある」と述べていたが、まさにその通り。
具体的に言うと、無機物の存在感が凄まじいのだ。
色がなくなることで、車体やパーツなどのディテール、ガラスの表面のくすみ、光の反射などが目立つようになった。色が付いていた時には目立たなくなっていたものが、色を消すことで浮き出てくるのだ。車についた髑髏やハンドルの模様、クロームというだけあって、銃や車、クレーンなどの鉄製物質の「鉄っぽさ」が何倍にもなりかっこよさがものすごい。また、ウォーボーイズの白さにも磨きがかかり、存在感と異様さがこれまた何倍にもなっている。(そういやニュークスの胸の模様とかも見やすかったなぁ)
色付きの怒りのデス・ロードも、色彩の美しさや見事や調整具合に目を奪われるが、その時に見えないものが浮かんでくるという点で、このB&Cエディションは面白い。御大がこれをベストとするのも、あの方が大好きな車や鉄の魅力が何倍にも増すからではないだろうか。

いつも通り立川の爆音で鑑賞。
久しぶりの爆音マッドだったが、やはりエンジン音が気持ち良い。
最近の爆音はとりあえずウーファー増しとくみたいな感じで、BGMなどのサウンドを殺している気がしてならない。やはりブームの火付け役のマッドは、ちょうど良い感じに仕上がっていて気持ちが良い。電車の振動で気持ちよく寝てしまう感覚はわかるだろうか。途中でアレに襲われて、狂気の中、家より安眠なんてざらである。
B&Cはエンドロールが通常の音源で、マンウィズの曲はかからない。
何回も見に行ったが、よく考えれば普通のエンディングを劇場で(それも爆音で)聴けるのはこれが初めてだ。
そういう意味でも良い機会かもしれない。強くお勧めする。


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