すをばふのおもちゃ箱

2017年1月19日木曜日

頼むぞユニバーサル

発売日に買ったものの、未開封だった「エクス・マキナ」





























去年の春に公開された人工知能のSF映画だ。
仮にも情報学部に身を置く学生として、これは見ねばと見に行って衝撃を受けた。
実にリアルなAI像を描いていたからだ。

映画の人工知能といえば何を想像するだろう。
ターミネーターのスカイネット?
ウィル・スミス主演のアイ,ロボット?
マーベル映画のエイジ・オブ・ウルトロン?

いずれも共通するのは「機械による人類への反乱」である。
映画の人工知能は、人間を下等生物として滅ぼすのがお決まりらしい。

そこに現れたのがエクス・マキナ。
これはあくまでもAIをAIとしてリアルに捉えている。
映画のAIはいずれも当然のように、人間と同じ思考をして感情を持つ。
これらの映画の世界ではチューリング・テストはあるんだろうか。

この映画にも出てきたが、ロボットの知能を計測するチューリング・テスト。
これをしっかり描いてるところにまず感動した。
チューリング・テストとは、人間の判定者が相手の姿が見えない状態で会話を始め、会話相手がコンピューターか人間か判定するテストである。
もし会話が自然に成立し、人間と判断されたコンピューターが現れたら、ついに人工知能の誕生ということである。
2014年に初めてこのテストに合格したコンピューターがあるそうだ。

しかしこの映画の面白いところは、「相手が機械だとわかっている前提でチューリングテストを行う」ところだった。
主人公のケイレブは、ガラスの扉の向こうにいるロボットのエヴァ相手にチューリング・テストを行う。
機械がむき出しの身体で、一目でロボットとわかるのに人間と思えてしまう。
これほど恐ろしいことはないな、と思った。
エヴァが服を着たあたりから、ケイレブも視聴者も何を信じていいのかよくわからなくなってくる。

エヴァの描写でよかったのは、感情的でないところだった。
アリシア・ヴィキャンデルの、感情があるフリをする演技が素晴らしい。
コンピューターはプログラミングされたことしかしない。
もし人間のように振舞っているとしたら、それはそうプログラムされているのだ。

例えば、機械が計算をすれば、たいていの答えは一瞬で出る。
だが人間なら思考し、一瞬回答が遅れる。
ならば、人間らしいロボットを作ろうとしたら、思考する「フリ」をするように、回答を一瞬待つようなプログラムをする必要がある。

コンピューターの自我は本当に自我なのだろうか。
それは博士がプログラムした、博士の自我(もしくは博士が想定した自我)ではないか。
エヴァは、他の映画のファンタジーなAIではなく、こう言ったリアルな科学を描写したAIである。

と、大学で聞きかじったAIのうろ覚え知識でしゃべったのであった。


ユニバーサルが発売するBlu-rayのメニュー画面はどうしてこんなに見辛いのだろう。




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直感的にどれがどれだかわかりにくい。
言われりゃわかるが、ユニバーサルのBlu-rayばかり見ているわけではないので正直いきなりこれが出てきたら困惑する。
ユニバーサルを名乗るだけにユニバーサルデザインを狙っているつもりなのかもしれない。






ポストカードがパッケに入るサイズなのは良し。

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