すをばふのおもちゃ箱

2017年4月21日金曜日

12年目の運命


このご時世に ”レーザーディスク”!!




小学1年生の頃、毎日のようにビデオでスターウォーズを見ていた。
私がスターウォーズにはまったと知った祖父が古いビデオ屋で買ってきた旧三部作のVHS。(それと午後ローで録画したスペースボール)
毎日毎日飽きずに擦り切れるほど見ていた。

残念なことにおそらく5年生になった頃、我が家がDVDに移行した際に親がVHSを全て処分してしまった。
あれ以来、手元にあるのはDVD-BOXの旧三部作とバラのプリクエルDVD、そしてBlu-ray-BOXのみであった。

とはいえ、ほとんどの人には「全部一緒じゃん」かもしれないので何が言いたいのかわからないかもしれない。
スターウォーズは何度も発売しているが、実はどれもバージョンが微妙に違う。
ざっくりとそれを紹介しておいたほうがこの後の話が伝わりそうなので書いておく。

⬇︎最低限これだけ把握しておけば大丈夫
・オリジナル版(劇場公開版)
・特別篇(97年版)
・特別篇(04年版)
・Blu-ray版

オリジナルはもちろん劇場公開版。
特撮も手作り感満載で(言い方は悪いが)かなりしょぼい。
若い人が見覚えのある印象的な街のシーンや背景のエイリアンはほとんど特別篇からの追加シーンでオリジナルには存在しない。(有名なハン・ソロが先に撃ったかどうか問題などもある)
だが、77年に公開された映画を見て度肝を抜かれた人たちにとってオリジナル版は青春であり、何物にも変えられない自らを構成する一部だろう。

しかし、ルーカスは97年にCGによる修正や再編集を加えた特別篇を製作した際、オリジナル版を廃盤にしてしまった。
なのでこれはもう流通がない。
ある意味最も貴重品になった。

そして97年の特別篇。
これは先述した通り、97年にルーカスが気に入らない部分に手を加えた物だ。
シーンの追加やCGにより背景や特撮シーンが豪華に。
使用曲が変わったりコンマ単位で編集が変わったり、変更点を挙げるとキリがない。
最初に書いたVHS版もこれであり、私はこれで育った。

2004年に発売したもう一つの特別篇。
これは、スターウォーズが初めてDVDになった時のものだ。
97年版特別篇からさらに追加の編集を加えられており、同じ特別篇と言っても別物になっているため、マニアはこの二つを区別して揃えている。
最大の変更点はやはり「ジェダイの帰還」における、ラストのベン、ヨーダ、アナキンの霊体が出現するシーンだろう。
2004年版特別篇以降、このシーンでアナキンの霊体として登場する俳優がヘイデン・クリステンセンに変わったのだ。
そもそものシーンでは、ヴェイダーのマスクを外すシーンでアナキンを演じたセバスチャン・ショウがジェダイの服を着て霊体として出現していた。
2004年といえば「シスの復讐」公開の前年。
2002年には既にヘイデンがアナキンを演じる「クローンの攻撃」が公開されており、辻褄合わせ(のつもりなのだろうか)でジェダイの帰還のアナキンをヘイデンに差し替えたのだ。
後のBlu-rayでもアナキンはヘイデンのままであり、セバスチャン・ショウがアナキンとして登場する97年版以前の映像は貴重品となった。
ちなみに旧三部作をバラ売りしたDVDで、セバスチャン・ショウ版の映像が収録されているものもあるが、数万円の高値で取引されている。

そして2011年に発売したBlu-ray-BOX。
これもマスクキャラのヴェイダーにアフレコでセリフを追加したり、「ファントム・メナス」のヨーダがパペットからCGになったり、イウォークが瞬きをしたり、その他もろもろ更なる変更が加えられて物議を醸した。


そしてこの度、タイトルにもした運命の出会いとは、97年版を収録したLDに巡り会えたことだ。
小学5年生の時に生き別れた97年版スターウォーズと実に12年ぶりの再会。(年がばれる)
失ったあの日以来ずっと「セバスチャン・ショウ版のジェダイの帰還なんとか手に入らないかな・・・」と放浪し続け、遂に見つけたのはVHSでもなく何とLD。

レーザーディスクとは、当時「絵の出るレコード」として発売された、まさにレコードサイズの巨大な映像メディアだ。(ビデオとDVDの間みたいなもんか)
ビデオから直接DVDに以降した我が家のようなところも少なくなさそうなので、割と影の薄い存在なのかもしれない。(大人でも確実に知ってるとは限らない)


比較対象を置かなくて失敗したなぁ・・・。
30cmほどの正方形のケースにレコードのようなディスクが収まっている。
このサイズでのイラストはかなりの迫力でそれだけでも大満足。
中にはディスクが2枚と紙媒体が一枚(これは後述)入っている。
LDのディスクは両面で2時間収録できる。
スターウォーズは長いので、両面を使ってもディスク2枚に分けないと収録できなかったのだ。
高級なLDはA面B面を途中でひっくり返さなくてもよかったのだが、もし途中でひっくり返す作業が必要な機械を使っていた場合、ディスクの交換に合わせて2回もディスクをひっくり返さなければいけないというとても面倒な代物。
ディスクの交換なんて「メタルギア・ソリッド」でしかやったことのない20代の私に取って、MGSであれを体験していた事はとても貴重な経験だったのかもしれない。
チャプターリスト


これが前述した紙っぺら。
全編のチャプター名と内容のリストだけでなく・・・
どこがオリジナル版と違うのか
全シーンの詳細が事細かに
記載されているのだ!!(ここ重要)
一体どのシーンがどうオリジナルと違うのか。
音楽が変わった、CGを足した、2秒シーンを短くした等。
細かい情報が詳細にびっしり書かれているオタク的には感謝しかない冊子が3作全てについている。
嬉しい!!!(語彙力がない)

あと、ドルビーの音響説明の紙も入っていた。
このLDはTHX-LD&CLV仕様。
スターウォーズのLDでは唯一のドルビーデジタル5.1chサウンドである。



















ちなみに97年版であることの価値はもう一つ。
「ジェダイの帰還」が公開当時は「ジェダイの復讐」だった事は周知の事実だと思う。
97年版はまだこれが修正される前なのだ。
というわけでこの復讐表記のメディアとして確保したかった気持ちもある。
オリジナルともどこかで出会いたいが、とりあえず97年版を手にいれることができたので本当によかった。
今日は1日家で腐ってたので思い切って夕方から外出した甲斐があった。
ひょんなところで人生の目標の一つを果たす運命的な出会いがあるんだなぁ。

見られないけど手元に持っているだけで
喜びと安心を覚えるタイプのオタク








再生手段がないとはいえ、このサイズだともはや置物としても優秀。
レコードよろしくオタク棚でインテリアになってもらおう。
いつか再生できるその日まで。





ちなみに108円でした。














最後に全然関係ないけど。
MCU全部揃った。(フェイズ1は貸し出し中)



これだけ持ってなかった

フェイズ1が
デジタルコピーもこれだけ揃えば壮観






Googleplayのアカウント間違えてダークワールドだけ別のアカウントに登録してしまった悲しみ。
陳列オタクには耐えられない。



以上


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