すをばふのおもちゃ箱

2017年1月31日火曜日

ラストスタンド開封記念「第一回Blu-rayのピラピラカバー本気レビュー大会」

ラストスタンドはシュワルツェネッガー復帰後最初の一作にして最高傑作(だと思ってる)。
正月に買った「ラストスタンド Premium-Edition 数量限定生産 スチールブック」を開封。
もしラストスタンドが大好きな映画マニアなら、買うのは是非スチールブック版をオススメしたい。
通常盤の1.5〜2倍の値段だが、その価値は十分にある。
その理由をご紹介する。(なお、ラストスタンド限定版紹介のはずがタイトルのようなイベントに途中からシフトしてしまった)


まず何よりも、パッケージのかっこよさだ。
並べるの大好きオタクとしては、他のBlu-rayと並んだ時に一体感のないスチールブックには抵抗があった。
しかし何の問題もない。
たくさん集めてスチールブックだけで並べるゾーンを作ればいいだけだった。(シリーズものはこの方法が使えないので困りものだが・・・)



ピラピラ付き表
ピラピラ付き裏
ピラピラなし表
ピラピラなし裏


外側もいいが中はもっと最高。
ディスクはこの映画の華である車と爆発。(俳優じゃない!)
ディスクを取るとポスターにもなったコミック風のイラストがドーン!
これが究極的にかっこいい。


























発売元はポニーキャニオン。
ローン・サバイバーのスチールブックもここが発売した。
どちらもクールなスチールブックに本編と特典映像のディスク2枚という無駄のないボリューミーな仕様で文句なしの素晴らしい商品に仕上がっているオススメの逸品だ。



だがしかし
ポニキャンには大いに改めて欲しいところがある。

それはこれだ

















そう、ディスクの外についているカバーである。
このピラピラのカバー。
棚から出し入れするとき死ぬほど邪魔である。
こういったコレクターズアイテムを買うタイプのオタクなら、付いてるものは全部とっておきたくなるのが自然な心理ではないだろうか。
しかし、こういった特典をきちんとしまえる様に考えてデザインしてくれる「オタク心のわかる仕事が出来る」会社は実は少ない。

例えば、ワーナーブラザーズは「クリード」の特典にポストカードをつけた。
しかしこのポストカードはディスクケースの中に入らないのだ。
ケースサイズ通りにポストカードが作れないお粗末っぷり。
仕方がないのでこのポストカードはクリードとロッキーのBlu-ray BOXの隙間に挟んである。















続いてハピネットの「ロボットチキン/スターウォーズ Blu-ray BOX」
三方背カバーもどきで、デザインも凝っている。
遊び心は面白いが引っかかりやすいデザインで心配になる。
背表紙に当たる部分がだんだん開いてくるのも劣化を感じて悲しくなる。














お次は「ダークナイト トリロジー ブルーレイ BOX 5枚組」
これもいわゆる「ピラピラカバー巻き」仕様だが、少し違うのは箱の中に帯が巻き込まれて簡単に外れないようになっていることだ。
これは取り出すときに邪魔にもならないし及第点と言いたい。
ご覧の通り背中と背表紙の角がどこにも固定されていないので開きやすいが、全体的に乱れることは少ない。




















処刑人Blu-rayツインパックも同じ仕様



















「Amazon限定 ミッション:インポッシブル クアトリロジー Blu-ray BOX」はなかなかいい仕事をしてる。
これについているカバーはサイズが小さめで、Blu-rayが入ってるボックスの中に一緒にしまえるのだ。(理想的スタイル)
なかなかと言ったからには欠点もある。
まず外につけたときのカバーがダサすぎる。
買ったときは一枚目の写真の様についていたが、あまりにも不格好だった。
箱に仕舞えるよう小さくするにしても、もうちょっとデザインしようがあった気がする。
単に単品発売のBlu-rayを集めて限定の箱(そんなにかっこよくない)にまとめただけだが、お得セットであること、ピラピラも中に入る、という点が高ポイント。
昨今のパラマウントお得意の「Amazon限定数量限定版にしか入ってない特典映像」商法は許し難いクソみたいな仕事だが、この時までのパラマウントは良かった。
カバー付き

外したとき


中に入る
サイズもぴったり

角川が発売した「フューリー」
スチールブックであると同時に、ブックレットなど様々な特典とそれを収めるアウターケースが付いている。
もちろんピラピラも箱に入るサイズ。
さすが角川、オタクの気持ちがわかっていると言ったところか。


おや?
























そう、これはフューリーとガルパンがコラボした限定版だ。
角川の映画配給としての仕事っぷりはものすごい。
吹替にプロ声優しか使わない。
Blu-rayはアホみたいにたくさんの種類を出す。
DVD、Blu-ray、プレミアムエディションBlu-ray、Amazon限定プレミアムエディションBlu-ray日本版パッケージ、Amazon限定プレミアムエディションBlu-ray海外版パッケージ、そしてそれぞれにガルパンの特典をつけたバージョン。
合計10種類もの形態で発売するという狂気偉業を全力で褒めたい。
あとプレミア値段ついてるのでちょっと自慢。

明らかに異空間な絵面
角川すごい















最後は手持ちの中でもっともいい仕事をしたと思う一本を紹介。
ユニバーサルが発売した「バック・トゥ・ザ・フューチャー 30周年アニバーサリートリロジー」だ。
これのいいところは何と言っても箱のデザインに密着するカバー。
画像を見てもらえばわかるが、ディスク4枚の厖大な収録内容が見やすく載っている。
そして当然の如く箱に仕舞えるピラピラカバー。
Blu-ray本体とポストカード、限定ブックレットと同じ高さに設計されたカバーが、森に木を隠したように馴染む。
この緻密に設計されたサイズデザインこそ最高の仕事と賞賛を送りたい。

クールな箱と下の帯部分

読みやすい収録内容

箱にぴったりのカバー

あまりにも美しくてどこに入ってるかわからない





ジ・アート・オブ・シン・ゴジラも大量の特典が一つの箱に全部入る仕様になってた。



2017/7/25追記

君の名は。のBlu-ray BOXが届いた。
5枚組にブックレットがついた一番高い豪華版。
もちろんピラピラもIN可能
パッケージデザインも含め全てが素晴らしい設計。

アニメ映画の歴史に名を刻んだ作品




















角川や東宝あたりはオタクに優しいデザインで作ってくれる気がする。



さて
話をポニキャンスチールブックに戻す。
重ねて言うが、どちらもBlu-ray2枚の無駄のない仕様と豪華な収録映像は賞賛に値する。
しかし、この媒体のデザインをしたデザイナー(もしくはデザイナーに発注した担当P)は反省して欲しい。
まずはこれをご覧いただこう。

見開き2ページの簡単な冊子

サイズが合わない


















なんと最初から中に入ってる紙媒体なのにサイズが箱に合ってないのだ。
一体何を考えとるんだ。
もう言葉も出ない。

お次はカバー。
これは三方背仕様でやはり邪魔になる。
デザインは悪くないがやはり外側につけっぱなしにしなきゃいけないのはキツイ
ローン・サバイバーもラストスタンドもポニキャン製だ。
ポニーキャニオンのスチールブックはこのカバーでないとダメというルールがあるんだろうか?
限定版のローン・サバイバー
Amazonでプレ値になってるので大いに自慢したいお宝





あとカバーのサイズ。
同じ会社なんだからせめてスチールブックのサイズあわせろと。
ラストスタンドは2013年11月。
ローン・サバイバーは2014年9月に発売した。
ケースのサイズが合わないなんてまさかだよな〜〜〜。















最後は気持ちよく終わりたいので褒めポイントを紹介。

やっぱり特典映像は2時間近くあって初めて特典映像でしょ!
本編に58分(これだけでも割と多い)、DISC2には91分も入っております。



















そしてこの内容がすごい!
メイキングやキャストインタビューはもちろんながら、注目したいのはここ。













”アーノルド・シュワルツェネッガー来日記者会見&インタビュー”&”〈第1回東京国際シュワ映画祭〉玄田哲章スペシャルトークショー”

来日イベントや吹き替え声優のトークショー映像が収録されてるってすごくないですか!?

来日記者会見&インタビューは約12分、来日直後の空港でのファンの歓声やSPの注意する叫び声、シュワちゃんのファンサービスが見られる。
続いて映画のイベントでの記者会見(後ろで戸田奈津子が控えてるやつ)も収録。
ここまではまあわかる。
すごいのは次。
「霞ヶ関で当時環境大臣を務めていた石原伸晃議員と環境問題について意見交換した後、映画の話は一切なくシュワちゃんが環境問題について意見を述べるインタビュー」映像が3分間も収録されている。
なぜ映画のBlu-rayにそんなものが!?
だが宣伝のために来日した足で行った元政治家としての一面まで収録しているというシュワちゃんの一挙手一投足全てが見たいシュワファンにはたまらない特典映像だ。

映画の記者会見と霞ヶ関インタビューのどちらでも「それではみなさん、アイルビーバック」を披露するシュワちゃん。
英語がわからない聴衆にも何のことだかわかるほど有名な決めゼリフ。
確実に笑いが起きる鉄板芸であり、ウケたシュワちゃんの笑顔はまさに天使だ。

スーツでビシッと

ガチでラストスタンドの話は一切なし

「アイルビーバック」が決まって気持ちよさそうなシュワ








































そしてあまりにも意外なのは「玄田哲章スペシャルトークショー」だ。
吹き替え声優の特典映像が収録されているという稀な例。
内容はコマンドー、プレデター、ラストスタンド(当時劇場で吹き替えが公開されず、Blu-rayも発売前だったのでここが吹替版初上映)の一挙上映イベントで行われた玄田さんのトークショーが20分以上も収録されている。

名台詞を言ったりする玄田さん















上記の通り、限定版のラストスタンドには貴重な映像がたっぷり収録されている。
パッケージに映画のあらすじと併記された「シュワちゃん復活!」「シュワちゃんが映画に帰ってきた!」の文字を始め、映画のメイキング以外の俳優、政治家としてのシュワちゃんの姿。おまけに吹替声優のイベント映像。
「アーノルド・シュワルツェネッガー」、そして「玄田哲章」という人物そのものがファンに愛されているからこそ、こんな映像が収録されるのだろう。(スターウォーズという”映画”のサントラに”映画製作会社の20世紀フォックスのファンファーレ”が入っているという異例の事態も、あれを含めてスターウォーズとたくさんの人が思っているからだろう。それに近いものを感じる)

いろいろ文句も言ったが収録内容は本当に素晴らしい。
プロの声優で製作してくれるのもポニーキャニオンの良いところだ

まさにシュワちゃん、そしてシュワちゃんの声を当てる玄田さんが大好きな「俺だって元コマンドーだ」な皆さんのために用意された限定版。
これを買わずにシュワちゃんファンでいられるだろうか。(いや、ない)


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